口腔難治疾患研究 センター  第二研究棟5階
P2 レベル実験施設

本施設では、P2レベルの遺伝子組み換え実験を行うことができます。P2実 験室では安全キャビネットの設置、オートクレーブを設置しており、文部科学大臣が定めるP2レベル実験室の規約に基づいて設計された実験施設となります。
P2実験施設内部の換気はHEPAフィルターを通して行われており、クラス10000レベルの空気清浄を保っています。施設内部は陰圧となっており、内部 の空気が外部に漏れることを防いでいます。また本施設内で生じる実験ごみ、廃液は全てオートクレーブ滅菌を行ってから搬出します。このように本施設内部は 物理的に封じ込められて実験を行えるようにしています。
施設内部には、遺伝子組換え実験に必要な、安全キャビネット、CO2インキュベーター、位相差顕微鏡、遠心機、超低温冷蔵庫が設置してあります。詳しくは 以下のようになります。

Sanyo社 DALTON社      安全キャビネット
安全キャビネットはSanyo社製のものと、DALTON社製のものの 2つがあり、共に汚染エアロゾルの外部漏洩、室内空気の流入を防ぐ構造がされています。また内部にはパスツール、ニッサンアノン(逆性石鹸)が設置してお り、全ての廃棄物は同装置内での封じ込めるように設計しております。
sanyodalton
                               SANYO社製安全キャビネット DALTON社製安全キャビネット

Thermo社    インキュベーター
培養細胞用のCO2インキュベーターです。インキュベーター内は乾熱滅 菌ができる特徴を有しており、実験を安全に行える設計になっています。 
thermo

OLYMPAS社               CKX41IX70(位相差顕微鏡)
施設内で培養細胞する細胞の観察を行う位相差顕微鏡ですいます。× 40〜、×100、×200倍の倍率では位相差による観察が、400倍では通常の光学顕微鏡として観察が可能です。付属のPCにより細胞のデジタル画像を 撮影することも可能ですし学内LANを用いて転送することができます。
olympas

TOMY社    BSX-500(オートクレーブ)
P2施設内部で生じる実験ゴミと、細胞培養のメディウムなどの廃液は P2レベルでの施設内での封じ込めのために全てオートクレーブをかけ、滅菌してから廃棄します。
tomy

REVCO社     ULT 1186-351J/A(フリーザー)
P2施設内に設置されたー80℃のフリーザーです。施設内部で作成し た、P2レベルのサンプルは、このフリーザーに保存し、物理的に封じ込め安全に実験ができるように設計しています。
revco

担当:野崎 直仁 < nnozaki@kdcnet.ac.jp> 内線2369