齲蝕の先進的な治療法と予防法の確立を主テーマに据え、学内では微生物、組織、クリニカルバイオマテリアル、学外ではACTAならびに国内多数の企業協力のもと、医局を挙げて積極的に研究に取り組んだ。
具体的な研究課題は、
1) S-PRGフィラー溶出液の濃度の違いが多菌種バイオフィルムの代謝および生菌数に与える影響
2) ナノサイズ銀粒子を含む洗口液の多菌種バイオフィルムへの抗菌効果
3) 親水性基材からなるホームブリーチング剤の経時的漂白効果
4) フッ化物含有知覚過敏抑制材の象牙質表層下脱灰病巣に対する再石灰化誘導能
5) レオロジーから見たコンポジットレジンの材料特性
6) 象牙質シングルセクションと多菌種バイオフィルムモデルを用いた表層下脱灰病巣モデルの確立
7) 歯質に対する半導体レーザー照射に関する研究
8) オーラルクロマを使用した口臭測定
等である。
新型コロナ感染症の拡大により現地での学会参加や学会発表は行えなかったが、Web形式で開催された学会で発表を行い、内外の専門雑誌に掲載を行った。